口コミの効果は絶大!「漏れ聞く」ことの驚きの影響とは

口コミが広がって商品が大ヒットすることは珍しくありません。
それだけ人のうわさ話には大きな影響力があります。
この影響力は「直接話を聞いていない人」にも及ぶのです。

口コミが周囲に与える影響 漏れ聞き効果 

口コミは人から直接「〇〇がいいらしいよ」と聞くものですが、口コミは直接聞いた人以外にも影響を及ぼすことが分かっています。

誰かが話をしている内容を間接的に聞くだけでも、大きな影響があるのです。
これを漏れ聞き効果と言います。

●漏れ聞き効果(ウォルスターとフェスティンガー,1962)
他の人の会話を偶然に聞き、その内容に影響されること。
直接話を聞くよりも漏れ聞いた場合の方が説得されやすく、さらに話の内容が自分に関連のある内容の場合にはなおさら漏れ聞きの効果が大きくなる。

漏れ聞き効果が生じる原因

この漏れ聞き効果が生じる原因として、ウォルスターとフェスティンガー(1962)は、
直接口コミを聞いた場合、説得しようとする意図を感じて反発を起こしてしまうことがあるが、間接的に漏れ聞いた場合にはそのような反発を起こすことがないから
という理由が有力であると述べています。

つまり、直接「これがいいよ」と勧められると、相手を疑ってしまいますが、偶然聞いた場合にはそうした反発が少なく、「本当にいい情報」だと思い込んでしまう可能性が高いということです。

人を説得する策略的な「口コミ」

つまり今までのことを総合すると、ある人を説得したい時はその人に直接働きかけるより、他の人と話している内容を漏れ聞きさせる方が効果的であると考えられます。

さらに、その内容が説得したい人にとって関心があるテーマである場合に、より有効であると言えます。

現実場面で策略的に「漏れ聞かせる」ことは簡単ではありませんが、ネット上では簡単です

特定のキーワードを入れながらネット上でやり取りをすれば、そのキーワードを検索してそのやりとりを見た人にとっては「漏れ聞いている」状態になります。
ネット上のマーケティング戦略に応用できそうです。

まとめ

口コミの間接的な効果である「漏れ聞き効果」についてまとめました。

ここでのポイントは、そもそも口コミの内容がきちんとしていることが前提です。

信頼できる情報を使って相手を説得する場合、直接相手に伝えるよりも漏れ聞いた方が効果的だというだけで、適当な内容でも漏れ聞かせればOKというわけではありません。

営業活動などに生かしてみてください。
ではまた♬