国際女性デー2020 各メディアが連携して同じタグを使用
国際女性デーに関して、様々なメディアが連携してツイートや記事を発信しています。今年の #国際女性デー は、テレビや新聞、ネットメディアの枠を超えて連携します。— ハフポスト日本版 / 会話を生み出す国際メディア / 世界各国に広がるニュースサイト (@HuffPostJapan) March 1, 2020
性別に関係なく、誰もが自由に選択でき、生きられるように。
そんな願いを込めて、3月8日まで、「#メディアもつながる」のハッシュタグをつけてハフポスト日本版以外の記事を紹介していきます。#手を取り合おう pic.twitter.com/H02eskQRmJ
社歴は20年を超えた。スーツを着れば、圧がかかる。何気ない一言にも、後輩にびくっとされる。そんな私がジェンダーを語ったら、バリバリのフェミニストに見えるだろう、少なくとも会社では。ああ、ついに私もそうなったか。なりたくなかったあれに。いやいや、ちょっと違うんです、違うんだなー。そもそもこれまでの「フェミニスト」って何?男社会に対し、異を唱え、論破して、傷ついても立ち直る人?とてもじゃないけど、私はそうはなれない。体力も、気力も持たない。私がなりたいのは、男社会のテレビ局の報道フロアの中にあって、男性目線のニュースばっかり出していたら、本当にダサいし、視聴者から離れていくから、「ニュースの幅を広げましょう」「多様なニュースを出していきましょう」と呼びかける存在。その存在にまだ名前はついていないんだけど。
引用:note私たちはライバルじゃない、手を取り合う仲間たちだ。 「#国際女性デー2020」他メディア連携になぜ参加するか。
私が考えるこの企画の問題点
私はこの企画の内容が、以下の点で問題があると思います。
・先達の方々への敬意が無い
・女性を分断する考え方をそのまま踏襲している
それぞれ説明します。
女性デーで「性別に関係なく」
冒頭にあげたハフポストのツイートにて「性別に関係なく、誰もが自由に選択でき、生きられるように。」とありますが、女性デーにそれを言っちゃあダメなんじゃないでしょうか…。従来のヒューマニズムの中から女性が捨て置かれていることを指摘しているのがフェミニズムなわけで、「性別に関係なく平等に!」と耳障りのいい言葉の陰で女性の権利はないがしろにされてきました。
そのため、女性の権利は意識的に保護する必要があるわけです。
その活動をすべき国際女性デーに「性別に関係なく」の文言はミスマッチですし、なんなら反フェミニズムの思想をぶつけてきているようにすら感じます。
(おそらくそこまでの意図はなく、無意識の偏見が滲みでたのだと思いますが、それでも差別者側に加担してしまっていることに変わりありません)
先達の方々への敬意が無い
二つ目にあげたTBS報道局・川畑恵美子記者のnoteにて「なりたくなかったあれに」という文言が気にかかります。
おそらく「フェミニスト」のことを言っているのだと思いますが、その言い方はあんまりではないでしょうか。
私たちに選挙権があるのも、高等教育を受けられるのも、長く働けるのも、先達のフェミニストの方々の血のにじむような活動があってこそです。
それを「あれ」よばわり。
ただ、感覚としては分かるのです。
私も若いころは「フェミニスト=過激派」みたいな誤ったイメージを持っていました。
そのイメージを持たれることが怖いことも理解できます。
でも、報道に携わる人ならば、また、国際女性デーに関する記事を書くならば、そのような言い方は控えるべきだったと思います。
女性を分断する考え方をそのまま踏襲している
同じくTBS報道局・川畑恵美子記者のnoteにて、『そもそもこれまでの「フェミニスト」って何?(中略)私がなりたいのは、男社会のテレビ局の報道フロアの中にあって、男性目線のニュースばっかり出していたら、本当にダサいし、視聴者から離れていくから、「ニュースの幅を広げましょう」「多様なニュースを出していきましょう」と呼びかける存在。その存在にまだ名前はついていないんだけど。』とあります。
これは「女性の問題に関心は持っているけれと、いわゆる男社会が規定する”悪いフェミニスト”になりたくない」と言っているように聞こえます。
女を分断する男社会の価値観を内面化してしまっているのではないか、と思いました。
長い間、男社会は男性に都合のいい(家父長瀬の価値観に合致するもの)を「いいフェミニズム」、都合の悪いものを「悪いフェミニズム(あるいは偽りのフェミニズム)」とラベリングし、女性を分断してきました。
長い間、男社会は男性に都合のいい(家父長瀬の価値観に合致するもの)を「いいフェミニズム」、都合の悪いものを「悪いフェミニズム(あるいは偽りのフェミニズム)」とラベリングし、女性を分断してきました。
国際女性デーにすら、女性は「男性に脅威を与えることはしませんよ。安心してください。」といったメッセージを発しなければならないとしたら、それはとても悲しいことです。
メディアに求める事
今回の企画は、マスコミ内部にいる人のフェミニズムへの無理解、またフェミニズムを肯定することができない空気感の存在を浮き彫りにしたと思います。
もう、そういうの終わりにしませんかね?
私がメディアに求めることはこの2点です。
・正確な知識の啓発
まだまだ日本には「フェミニストになってもらうように説得」するような動きがありますが、お願いして人権を認めてもらう必要はないはずです。
「フェミニストじゃない人」はつまり性差別主義者なのですから、それを非難するだけで済みます。
その空気感を作るために、マスメディアの果たす役割は大きいと思います。
また、まだまだフェミニズムに関する理解が広まっているとは言い難いので(私も勉強中)、専門家による正確な知識を啓蒙していただきたいです。