ちょっとグロテスクじゃないですか…?
美人体模型
人体模型といえば男性の容姿が一般的ですが、国内最大の造形イベント「ワンダーフェスティバル 2019[冬]」で美少女型の人体模型が展示され、話題になっています。
マイルストンから— まいるん@マイルストン広報部長 (@JIRO_MS) 2019年2月10日
【美人体模型】プロジェクト始動‼️
無機質で、どこか不気味な感じのする
人体模型を美しくする。
内臓パーツも取り外し可能で
お医者様への監修も進行中💉
原画はなんと‼️
マナカッコワライ氏@Mana_Wara さん描き下ろしです😭♡
展示裏面にはストーリーも📝#WF2019w #美人体模型 pic.twitter.com/FgBLzmBZ1y
出典:Gigazine
アニメのような容姿、デフォルメされた女性らしい体を持った人体模型です。
目的は一応「医学・生物学への興味をかき立てる」ことだそうです…。
無機質で不気味な感じのする人体模型を美しくしようという「美人体模型プロジェクト」は、フィギュア造形の美しさをキッカケに人体の構造への驚きや、医学・生物学への興味をかき立てることが目的だそうです。マナカッコワライさんの美しいイラストを、青島文化教材社が再現したのが「美人体模型(F)」です。
引用:Gigazine
学びの促進には逆効果な気がする
人体模型は内臓や骨格、筋肉などを観察するためのものですよね。体の形や顔は人体模型のメインではないはずです。
そのため、人体模型を美少女にすることで医学・生物学への興味をかき立てることができるとは、個人的には思えないです。
「美少女フィギュアにしたら人体模型に興味を持った」=「美少女フィギュアに興味を持った」ということでしかないように思います。
むしろ、人体の構造を学びたい子どもにとっては逆効果だと思います。
人体を見たいのに、美少女フィギュア好きだと勘違いされることを恐れて、人体模型から遠ざかってしまう子供もいるかもしれません。
(フィギュア好きを否定しているわけではなくて、「勘違い」を恐れるという意味です。)
ネクロフィリア用っぽく見える
あとなんというか、ネクロフィリア(死体に欲情する性的嗜好)を連想させます。しかもこの人体模型の容姿は子どもです。
「美少女のお腹を切り裂いてある模型に興味をそそられる」ことは猟奇的な意味合いを含みますし、美少女人体模型を使うことはそのような感覚を持つことを推奨しているかのようです。
教材として適切であるように思えません。
まとめ
この人体模型が受け入れられていることを想像するとグロテスクです。普通の人体模型には関心を持たない子供たちが、美少女人体模型に群がって内臓を取り出して「勉強」している…。
ちょっと倫理的に問題があるように思います。
そして日本の産業は「アニメ」や「美少女」に頼りすぎな気がします。
(美人体模型は男性バージョンも作成中らしいですが、美少女の方が話題性があると思ったから先に作ったのでしょう)
ちょっとその感覚、一度見直すべきなのでは…と思います。