「ちょうどいいブス=幸せ」ってなんにも分かっていない

2019年1月からスタートするドラマ「ちょうどいいブスのススメ」(日本テレビ系)が、タイトルを「人生が楽しくなる幸せの法則」に変更するそうです。
でも、むしろダメじゃないですか?


タイトルを変更すればいいという安直さ


「ちょうどいいブス」という言葉やその内容から、このドラマに対して否定的な意見が寄せられていました。

私も否定的です。


制作サイドはタイトルを変更することで沈静化を図ったようですが、むしろ逆効果だと思います。

自分を「ちょうどいいブス」と卑下してモテる女を目指すことを「幸せの法則」と表現するとは…
ちょっと驚きです。

「女の幸せは男にモテること」という押しつけを感じます。
平成も終わろうとしているのに、昭和でしょうか?

作り始めてしまったら変更することが難しいという制作側の事情もあるのでしょうが、なんとも虚無感を感じる変更内容です。

ブスいじりの何が面白いのか自問してほしい

まだまだ日本ではカジュアルに女性の容姿をジャッジする風土があります。
そのため、何が問題なのか分からないという人も多いようです。

ブスいじりの何が悪いのかわからないという人は「それの何が面白いのか」を自分に問いかけてみてほしいです。

・女性ではなく男性の容姿を批評した場合はどうでしょう?
・目上の人と目下の人ではどっちがブスいじりをしやすいですか?
・どういう人には「ブス」と直接言えますか?

もし、
・容姿を批評する対象は女性だけ
・目上の人間へはブスいじりができない
・ブスいじりをする対象は自分より立場が下の人
であれば、それは女性軽視を内面化している証拠です。

やはりブスは侮辱語なのです。

そんな言葉を女性に押し付け、「私はちょうどいいブスだ」と思い込ませなければ得られないものが「女性の幸せ」なのでしょうか?

少なくとも、他人に押し付ける内容ではないと思います。

まとめ

地上波のドラマは影響力が大きいです。
「あなたはちょうどいいブスですよ」という内容をマスメディアで広められても困惑します。
ドラマがハッピーエンドだったとしてもです。

倫理観のある内容を望みます。

ではまた♪