女性差別について「女はもっと声を上げるべき」と男性が言ってはいけない理由

女性差別の問題に関心を持ち始めた男性には、
「女性はもっと声をあげるべきだ」
「なぜ声をあげてこなかった」
と言い始める人が非常に多いです。


女性に声を上げてほしいと言ってはいけない


私は、男性が女性に「もっと声をあげろ」ということには大きな違和感を覚えます。

無視してきたのは誰だ

実は、ずっと女性は声をあげ続けているんですよ。
男性が知らないだけで。

しかし男性中心社会では、女性の声は「取るに足らないもの」として無視されてきました。

男性に都合の悪い主張は
「女性は感情的」
「女性は非論理的」
だとして”聞くに値しないもの”とされてしまいます。

男性ならば、心当たりがあるはずです。

そういった自身の傾向を顧みず「女性が声をあげてこなかった」と判断してしまうのは、まだ女性軽視を内面化している証拠です。

危険性を分かっていない

そして意見を言うことには危険が伴います。
モノ言う女に対する世間の風当たりは非常に強いです。

容姿や性的価値を勝手に批評する人が現れ、激しい罵倒にさらされます。

発言の内容とは関係ない非難を浴び、精神的な苦痛を感じている女性はたくさんいます。
気軽に「声を上げればいいのに」と他人が言うのは無責任です。

女性にアドバイスしたくなる気持ちに向き合うべき

「じゃぁ何も言うなというのか!」
と思われそうですが、一つ男性がすぐに実行できる有効な手段があります。

それは、自分の気持ちに向き合うことです。

なぜ女性にアドバイスしたくなったのでしょうか?
女性の方がこの問題に詳しいかもしれません。
既に様々な手段を講じているかもしれません。

でもその可能性を考えず、なぜ女性にアドバイスしたくなったのでしょうか?
マンスプレイニングして優越感を感じたい気持ちは全くありませんでしたか?

その気持ちを理解することがまず第一歩なのではないでしょうか。

まとめ

女性差別問題を少し知った時点の男性の行動は、驚くほど似かよっています。
「差別問題の知識を得た俺すごい!」となって、女性を主導しようとしてしまうのです。

ですが、自己の内省なく行動しようとすると差別を再生産してしまいます。
また、女性も被差別者としてのふるまいを内面化しているので、それを邪険にできなかったり、褒めようとしたりして、男性上位の構造を構築してしまう傾向があります。

まずは内省からということを強調していきたいです。
ではまた♬