ガスでお腹が張って痛い・苦しい…その原因と根本的な解消法とは?

お腹が張ると辛いですよね。
それはガス溜まりかもしれません。
その原因と改善法を調べました。


なぜ下腹部にガスがたまるの?

ガス溜まりのイメージ

腸内細菌によって多量に発生したガス

腸内フローラのバランスが乱れると悪玉菌が増え、異常発酵によってガスが発生します。
ガスによるお腹の張りを改善するには、腸内環境を整えるということが大切です。

排出機能の低下

ストレスや胃腸炎などが原因で胃腸の運動機能は低下します。
すると腸内に溜まったガスが排泄されません。
また、便秘が続くとガスが排出されずにお腹が張ってきてしまいます。

呑気症(どんきしょう)

普通に食事をしたりしゃべったりする時、私たちは空気を飲み込んでいます。
特に、食べるときの一口の量が多い、よく噛んでいない(口を開けて噛む)、早食いをしている時などは、特にのみ込む空気の量が多くなり、ガスがたまってしまいます。

ガス溜まりの治し方

腸内環境の改善

食事の改善 ガスが溜まりやすい高FODMAPの食べ物を控える

お腹の張りを減らすには、ガスが発生しにくい食品を選ぶ方法があります。
しかし、どの食品に反応しているかは個人差があります。
そこで、まずはFODMAP(フォドマップ)の多い食べ物を控えるようにしてください。
FODMAPとは、発酵性のある糖質のことです。

●FODMAP(FO,D,M and P)
FO(fermentable oligosaccharides):発酵性のオリゴ糖
D(disaccharides):二糖類
M(monosaccharides):単糖類
P(polyols):ポリオール類

一般的には、FODMAPを含む食品は腸内環境を整える働きがあります。
しかし、過敏性腸症候群(IBS)など、普段から腸の調子が悪い方にはそれが逆効果になることがあります。
それは、大腸まで届いたFODMAPが腸内細菌の働きによって腸内で異常発酵してしまうためです。

そのためお腹の張りに悩んでいる人は、まずはFODOMAPの多い食品を避け、低い食品を選ぶと効果的です。

FODMAPの多い食品FODMAPの少ない食品
小麦製品(うどん、ラーメン、パスタ、ケーキなど)、大麦製品
納豆、キムチ
牛乳、ヨーグルト
玉ねぎ、ねぎ、豆類、にんにく、ごぼう、りんご、柿、スイカ
米、そば
豆乳
とまと、人参、ホウレン草、もやし、かぼちゃ
バナナ、キウイ、オレンジ
卵、牛肉(赤身)、鶏肉、魚介類

具体的な方法

●約3週間、FODMAPの多い食品を控える
お腹の張りがFODMAPの多い食品によるガスであるかどうかを確認するため、FODMAPの多い食品をしばらく控えてください。
そしてお腹がへこんでくるか確認してください。

●どの食品に反応しているのか確かめる
FODMAPの多い食品を1品ずつためし、様子を見ます。
調子が悪くなる食品があったらすぐ食べるのをやめてください。

ストレスをためない生活を

ストレスによる胃腸運動の低下を防ぐため、適度な運動をする、お風呂にゆっくり浸かるなど、自分に合ったストレス解消法を探してみてください。

空気を飲み込まない食べ方を心がける

空気を飲み込みすぎないよう、よくかんで食べる、一口を小さめにする。麺類はなるべく避けるよう気をつけてみてください。

まとめ

ガスがたまると苦しいので是非試してみてください。