これは多くの人が持つ悩みではないでしょうか。
ニッポン放送系のラジオ番組である『テレフォン人生相談』のパーソナリティーを務める加藤諦三先生の著作から、自信に関する部分をまとめました。
結果の成功より失敗が自信につながる
本当の強さを持っている人は千回失敗した人だといいます。
自らが率先して物事に取り組み、失敗を繰り返してきた人がその過程で得るのが自信です。
この失敗とは、同じ失敗を何度も繰り返すことではありません。
常に新しいことに挑戦して失敗するケースを指します。
結果の成功では自信はつきません。
どんなに大きな成功をしても、自信にはつながりません。
「幸せになれる条件」を求める人間の愚かさ
「これさえあれば幸せになれる」と考えるのは弱さです。勝手に「これ」に価値を置くことで心が乱れてしまいます。
全てが満ち足りていることが幸せの条件だと思ってしまうことは人間の愚かさの現れでもあります。
そう考えてしまうのがホモ・ファーベル(働く人間)であり、この「成功へのあくなき欲望」が不幸の原因です。
自信を取り戻す5つのチェックポイント
自信のなさは行動に現れます。そこで逆に行動を治すことで少しづつ自信をつける働きかけをするのが有効です。
まずは簡単な方法から始めることが大切です。
自信がない時は心の葛藤にエネルギーを奪われているので、簡単なことができなくなります。
次のような行動が、自信のない自分に気づくためのチェック項目です。
①一日に何回鏡を見ていますか。
②人と握手をしたとき、強く握っていますか。
③相手との会話で、しばしの沈黙に耐えられますか。
④じっと相手の眼を見ることができますか。
⑤今、何を話しているのかきちんと理解していますか。
引用:苦しくても意味のある人生
鏡を見て自信をつける
鏡を見るのは自分で自分をマインド・コントロールするのに役立ちます。鏡の中の自分に向かって、自分を鼓舞する言葉をかけてあげてください。
「今日はきっといいことがある」とか、「私の望みはかなえられる。だから頑張ろう」など、ポジティブであればなんでもいいです。
自信を持つためには、自分を褒めてあげる優しさが大切です。
鏡を見るもう一つの大切なことは「身だしなみを整える」ということです。
精神的に疲れてくると緊張感を高めることすらおっくうになります。
身だしなみを整え、緊張感を持つことが大事です。
力強い握手
力がこもっていない握手は意志の弱い、意欲のない人と感じられます。力強い握手をすると、相手は生きる自信を強く感じるでしょう。
沈黙に耐える
一般的に自信のない時は会話の途中に訪れる沈黙に耐えられません。例えば言わなくていいような「すみません」の言葉で取り繕ったり、言い訳や弁解が多くなります。
それは相手に迎合している証拠です。
眼を見て話す
自信がない時は相手の眼を見て話すことができません。弱さや狡さは「眼」に出ます。
人は視線を避けることで自分のやましさや不安を隠そうとするのです。
話を理解する
緊張していたり、自分をよく見せようと思うと相手の話が理解できなくなります。自信がないから自分をよく見せようと必死になってしまい、話を聴いて理解する余裕がなくなってしまうのです。
心のゆとりができて初めて頭が動き出します。
不安から逃れるには自分を客観視すること
自信のない人は自分を客観的に知ることが必要です。自分を知ることが自信につながります。
まず、行動を意識的に変えてみることです。
自信がある人の行動を、自身を持てる前になぞってみてください。
まとめ
加藤諦三先生は心理学の専門家ではありませんが、「テレフォン人生相談」では含蓄のある発言をされ、自己啓発に関する著書を多くお持ちです。
新しい挑戦を繰り返すことで自信が生まれること、その一歩が踏み出せないときは「自信のある人の行動を真似してみること」が大切だということでした。
自信を持つことは難しいですが、まずは小さいことから、ですね。
この記事はこの本を参考にしました。
是非読んでみて下さい。
ではまた♬