全員綺麗でとても華やかなグループです。
IZ*ONEを見ていると、日本のアイドルとの「扱い」の違いを感じます。
少女を性的対象にしない配慮
韓国の番組では、彼女たちを性的対象にしないような配慮が見受けられます。
服を着て入る温泉
Mnetで配信されている「IZONE CHU」という番組の中で、IZ*ONEのメンバーが日本を訪れ、温泉に入るシーンが放送されました。そのシーンでは、メンバーは長袖の服を着て温泉に入っています。
日本の番組で温泉に入る時、女性は水着かバスタオル姿が一般的です。
なんというか、これを見て、「そうだよな…これでいいんだよな…」と納得してしまいました。
最初こそ違和感がありましたが、すぐに慣れましたし、服を着ている方が安心してみることができます。
日本のような、水着やバスタオル姿が「男性に向けてのアピール」であることを再認識し、それが当たり前ではないということに気付かされました。
変更された歌詞
東方神起のMIROTICという曲をIZONEが披露した際、一部の歌詞が変更されていました。具体的には、
I got you. Under my skin.
という歌詞が
I got you. Under my sky.
と変わっていました。
「肌の下で」という表現は10代から20代の女性には扇情的です。
そのため「空の下で」に変更したのではないかと思います。
歌い手によって歌詞を変えるのは意外でした。
アイドルとは何か
IZ*ONEを見ていると彼女たちを守る配慮が感じられ、日本のアイドルとの違いに複雑な気持ちになります。
しかし日本のアイドル(特に48グループ)は、親密なコミュニケーションや貞淑性など、「女性性」そのものをサービスとして提供している一面があります。
恋愛報道が出た峰岸みなみさんが丸刈りにしたニュースは海外にも配信され、見る人に衝撃を与えました。
日本のアイドルはただの職業ではなく、人間としての生活に制限を加えるものになってしまっています。
「アイドルになるということはそういうことだ」と言う人もいるでしょうが、本当にそうなのかよく考えてみる必要があると思います。
アイドルが恋愛していてもしていなくても、ファンには関係のない話のはずです。
「俺も付き合えそうかも」という気持ちを持たなければ応援できないというのなら、「勝手に」そう思っておけばいいのではないでしょうか。
それを「思っているだけ」なら何の問題もありません。
アイドルとは偶像ですから。
ステージに立っている時や番組に出ている時だけは華やかな姿を見せていても、アイドルが自分の意思を持った人間だということを忘れてはいけないはずです。
「アイドルを応援するというのはそういうこと」であり、こういった不文律はファンの方に強いられるものだったはずです。
しかしいつのまにかファンの願望が優先され、アイドルを縛るものになってしまっています。
アイドルは守られるべき一人の人間
このような傾向は、アイドルの運営側に責任の一端があります。アイドルの女性性を商品化することは、商業的な意味では成功なのかもしれません。
しかし、そこには倫理的な問題があります。
10代~20代の若い女性が多くを占めるアイドルは、若者として守られなければならない存在です。
年長者の庇護の元、教育や経験を積むべき時期です。
アイドルの場合だと、歌やダンス、演技などのレッスンを受けて技術を身に着ければ、将来的な選択肢が広がります。
しかし女性性を武器にしてしまうと、本人に残るものは多くありません。
女性性というのは、多くの男性にとって代用可能なものです。
「若くてかわいい」アイドルが年をとれば、他の「若くてわかいい」アイドルが人気になります。
「若くてかわいい」だけではその人特有の技能にはなりません。
その「若くてかわいい」時期にチャンスをつかんでスターダムにのし上がる人ももちろんいますが、それは一部です。
若い人を預かるということは、自立に向けた教育をする責任があるはずです。
アイドルに対して技術向上の教育をせず女性性だけを商品化するのは、やはりよくないことです。
まとめ:IZONEを応援することに決めた
IZ*ONEのように、周囲から守られている(ように見える)アイドルの方が応援したいという気持ちになります。アイドルのプライベートまで縛ろうとするファンの心理、そしてそれを当然だと考える運営という構図はとてもいびつです。
私は、韓国のアイドルの扱いの方が健全だと思いました。
IZ*ONE、応援します。